税理士さがしは子供の塾さがしと似ている

普段は税理士とは縁のない方でも、相続がおこると「税理士に相談したい」「依頼したい」と考える場面が出てきます。
そんなとき、どのような税理士に頼めばいいのか、迷う方も多いのではないでしょうか。
ふと、これは子どもの塾さがしをしていたときの感覚によく似ていると感じました。
そこで、私が塾さがしをしていたときの心の動きを、税理士さがしに置きかえて再現してみます。

大手の塾では…

大手だから安心。国公立でも私立でも、最難関を目指しても中堅を目指しても、全部をカバーしてくれるだろう。受験情報(税理士では節税情報)も豊富らしい。周りにも通ったという人もいるし、カリキュラム(マニュアル)があるから最低限の質は保証されていそう。無料相談で対応してくれた先生も頼りがいがありそうで、感じが良かった。

でも実際に担当したのは面談のときの先生ではなかったな。後で聞くと、初回面談は全て校舎長(所長)がおこなうけど、実際に教えるのは別の先生(担当者)なんだとか。結局、担当してもらう先生(担当者)によって得意分野や授業(対応)の質にも差が出てしまうな。それに個別に相談したいことがあっても、校舎長(所長)が忙しくてなかなか時間をとってもらえないことも多い…

個人経営の塾では…

ひとりで教室を運営しているのね。大きく宣伝していないから、大手ほどすぐに見つけられなかったし、口コミも少ない。最難関を目指すのか、子どもに合ったレベルを模索してくれるのかも見ただけじゃわからなかった。でも面談してくれた先生(税理士)に聞いたら、子どもに合った学校を模索してくれるのだとか。それにその先生がそのままずっと担当してくれるそうだ。この人になら任せられそう。それに子供の勉強方法や成績(相続に関する質問など)について相談したいときも柔軟に対応してくれそう。ただ、小さな塾(事務所)だから、先生(税理士)になにかあったときのことが少し心配。

それぞれに利点と欠点があります。だからこそ、塾(税理士)になにを求めるかを、あらかじめはっきりさせておく必要があります。

税理士選びで大切なこと

その税理士が自分が依頼したい分野が得意かどうかを確認するのは大前提です。
相続税申告のメニューを出していても、「相続税の申告は、まあできます」くらいの事務所もあります。
一方、「相続税申告年間○○○件以上の申告件数!」とうたう事務所もあります。
相続税申告を依頼するのなら、この件数が多ければ多いほど信頼できるとも考えられます。

たしかに税理士は、最終的には相続税申告書を作成するために依頼する相手です。その意味では、事務作業を速く、滞りなく進めてくれるのであれば、件数が多いほど慣れていて作業も早く、スムーズかもしれません。
しかし、申告書を作成する過程では、その家族の金銭事情や家族関係といった、プライベートな事情まで税理士に伝える必要が出てきます。
そう考えると、年間に申告をこなす数が多ければ信頼できると言えるのか、あやふやになってきます。
たとえ10か月という限られた期間のおつきあいであっても、税理士との相性は大切な選択基準になるはずです。

見極め方

選ぶ基準は人それぞれですが、その基準に合っているかどうかは、文章を読んだり、オンラインでも会って話してみることで見えてきます。

事務所のホームページにコラムやブログを掲載していたり、初回相談を無料で行っていたりする事務所もあります。こうした機会を通じて相性を確かめてから依頼すると安心につながります。

ただし、コラムやブログの執筆を外部に委託している事務所もあることに注意が必要です。また、初回面談の相手と、実際の担当者が異なるケースもあります。実際に10か月間お付き合いすることになるのが誰なのか、事前に確認しておくといいでしょう。

まとめ

税理士としても、ご依頼いただく10か月間、そしてその後も、気持ちよくお付き合いできる関係を築いていきたいと思っています。税理士選びの参考にしていただければ幸いです。